サブカルチャー徒然草

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ヤンキー(喧嘩)漫画最強は誰だ!その5 YKグランプリ決勝戦

前回の投稿で決勝戦進出者2名が決定しましたので、いよいよ決勝戦により優勝者を決定したいと思います。

●決勝対戦カード

    獣田三郎(熱笑花沢高校) 

VS  作田良樹(Letsダチ公)

●決勝戦にあたって

図らずも関西代表獣田と関東代表の作田の対戦となった。獣田は、ここまでの毎試合強者と対戦しており常に接戦にて勝ち上がってきたように見えるが、その実力は未だ未知数である。一方作田は対戦相手にも恵まれた感はあるものの圧倒的な強さを見せ危なげなく勝ち上がってきた。両者ともに私が10代の頃に読んだ漫画の圧倒的カリスマ性を持ったキャラクターで、勝敗をつけるのが心苦しいところですが、いよいよ試合を開始します。

●決勝戦

 ついに試合開始。両者共にこれまでカウンターを狙う戦い方を見せてきたが、やはりお互い容易には仕掛けない。開始数分はひりひりする緊張感の中、一定の間合いを保って睨み合いが続く。獣田は、準決勝までとは全く顔つきが違い、ついに本気モードに入ったように見える(漫画内の天海兄との戦いのときのように)。最初に仕掛けたのは獣田の方で、距離を詰めての蹴りを繰り出す。それを皮切りに獣田が猛攻をかけるが、獣田の動きは準決勝までとは別人のようであった。間違いなく獣田の本気モードである。さすがの作田も獣田の攻撃をかわすことができず、ガードの上から何発も重たいパンチを食らい続けることとなる。作田はカウンターを狙うも、これまでに経験したことの無い強者の攻撃にそのチャンスを見出すことができず、防戦一方となる。片や獣田も作田のプレッシャーにより攻撃の踏み込みが若干浅く、相手に深いダメージを与えることができない。数分間の戦いで両者は互いに相手が過去最強の者であることを認めた。やや打ち疲れた獣田は一旦攻撃を緩め、再度にらみ合いが続く。再度ひりついた時間が流れたが、遂に雌雄を決するときが来た。両者は互いに距離を詰め、獣田はめり込みキックを作田の頭部めがけて放つ、作田はほぼこれと同時に全身全霊の正拳突きを獣田の顎めがけて放つ。骨が砕ける音が響き渡った。

 

獣田の蹴りは作田が間一髪で頭部への直撃をかわしていたが、作田の左肩にめり込み完全に鎖骨を砕いていた。

 

作田の放った拳は獣田の顎を打ち抜き、獣田の顎も砕けていた。

 

数秒の静寂があり、獣田が作田に抱かれるようにして倒れ勝敗が決した。

 

こうして第1回YKグランプリは、海星高校総番にして大関東と呼ばれた作田良樹の優勝で幕を閉じた。

    〇作田良樹 ー ●獣田三郎

●最後に

 私は喧嘩やヤンキーから程遠いまじめな学生生活を送っておりましたが、憧れからか正統派ヤンキー喧嘩漫画が好きで、この年(50代)になるまで数々の作品を読んできました。今回はまず16人の選出に相当苦労しました。新しいところで言えば東京リベンジャーズのドラケンなんかも出場させてもよかったかもしれませんが、どうしても自分が若いころに読んだ漫画に思い入れが強く、今の若者には納得がいかない結果かもしれません。他の方のブログなどでも同じようなことを書かれているものがあろうかと思いますが、これはあくまでも私の主観でかかせてもらいましたので、ご理解ください。このブログを読んでいただいた若い方がひと昔前の漫画にも興味を持っていただき、それを踏まえた上で今後第2回、第3回とこの大会が描かれていくとうれしい限りです。つたない文章で申し訳ありませんでしたが、おつきあいいただきありがとうございました。